時系列を意識する

読みやすい、内容が伝わりやすい文章には、正確な時間の流れがあります。

過去、現在、未来と時系列に沿って書くことにより、文章の展開が分かりやすくなるのです。

伝わりやすい文章を書くには、空間を意識してみよう」の記事でも書きましたが、構成によって文章の伝わりやすさは大きく変わります。逆に言えば、例え取り扱っている内容が良くても、読みづらければ台無しです。

当たり前のことのように感じますが、意外と時系列がなく読者に優しくない文章を多く見かけるので、皆さんも見直していきましょう。

 

1、因果関係を意識しよう

因果関係とは、結果には必ず原因があることを意味します。

例えば、

「勉強を頑張った(原因)から、第一志望に受かった(結果)」

このように結果には必ず原因がついてきます。原因として過去があるからこそ、結果としての現在があるわけです。つまり、時系列を意識するには、原因と結果を押さえる必要があります。

文学的な文章ならば、時間の流れを無視することはありますが、実用的な文章の場合、過去から現在に向けて文章を展開しましょう。

 

2、時間の流れを意識しよう

それでは、時間の流れというものを例文から考えてみましょう。

 

時間の流れを意識しない場合の例

「私は母親が大好きだ。しかし、以前は母親が嫌いだった。なぜなら私は母親によく怒られるからだ。しかし、なぜ母親が怒っているのかを考えると私のためを思ってのことだと分かった。」

 

この文章を分解し、時間の流れに沿って並べると次のようになります。

1、よく怒られるのが嫌で母親を嫌いになる。

2、なぜ母親が怒っているのかを考える。

3、私のために怒っているとわかる。

4、母親のことを好きになる。

 

時間の流れを意識した場合の例

「私は母親によく怒られていて、母親のことが嫌いだった。しかし、なぜ母親が怒るのかを考えてみたら、私のために怒っているのだと分かり、母親のことが好きになった。」

このように時間軸に沿って書くことできれいに整理することができ、読みやすくイメージしやすい文章を書くことができます。

さらに、時系列を意識した文章は、説明が重複することなくスリムな文章になるので、そういった意味でも分かりやすい文章になります。

※小説などの叙情的な文章を書く場合や、伝えたいことをあえて繰り返す場合は、時系列を逆にする記述の仕方もあります。

 

まとめ

文章構成において時系列とは基本となるものです。さらに、時系列を考えてストーリーを展開することは、執筆に限らず会話でも重要なもの。順を追って説明することで、読み手や聞き手に内容が伝わりやすくなります。

簡単なことのように聞こえますが、自分は大丈夫だろうと思わず、自分の書いた文章を時系列の視点で見直してみましょう。