
自分で執筆し終わった文章をすぐに読み直し、推敲する方は多いと思います。しかし、そのやり方で本当に効率良く意味のある推敲はできているでしょうか?
実は、自分の執筆した文章を読み直す時は時間をおいてから行う方が効果的です。
この記事では、読み直す際になぜ時間をおいてからの方が効率が良いのか、実際に時間をおくときの注意について解説していきます。
なぜ執筆した文章を読み直す時には時間を置いた方がいいのか?
あなたが30分間、もしかしたら何時間も集中して記事を執筆した直後というのは、執筆を完了させた充足感に満たされていることでしょう。執筆している間は「これを一番言いたんだ」「これは余計だから外してしまおう」「この順番の方が分かりやすいかな?」など、とにかく記事のことをずっと考えていたはずです。
そのため、直後に読み直しをしようとしても、その内容は「ずっとその記事のことを考えていた筆者(あなた)」だから伝わるのか、それとも「ふとしたきっかけでその記事に触れた第三者」でも伝わるのか、その判断が極めて難しいのです。
自分で執筆した文章を客観視するためには、時間をおく必要があります。文章を書いた直後はまだ自分の意識は書き手の状態です。推敲する際は読み手の意識になる必要があります。読み手の意識の状態になるために時間をおき、誤字脱字や文章構成の違和感などに気づきやすくなります。
「いつでも直せる」という余裕は危ない
今や、多くの人が記事を執筆するという機会をもつのはパソコン上でしょう。しかも印刷したり出版したりというよりは、Facebookやブログなど、インターネット上に記事をアップするということが圧倒的に多いことと思います。
そうなると、「一回アップしても直せるから大丈夫」という甘い考えから、見直しを怠ってしまうということもあるのではないでしょうか。
「せっかく書いた記事だから、すぐに皆の反応が見たい!」というのが人情でしょう。しかし、人は一回見たブログを何回も訪れたりはしません。アップされた直後にアクセスが集中するからこそ、アップする段階で完璧にしておく必要があります。
具体的にどうやったらいいの?
時間をおいて見直したいところだが、締切が差し迫っていてそんな余裕はない!そんな時でも、「パソコンの前を離れて歩く(トイレに行く)→5〜10分してから戻って読み直す」ということは最低限したいところです。
できれば、
- 声に出して読んでみる。(小声でも可。音読して心地よい文章というのは、黙読しても心地よいものです。)
- 紙に印刷する。またはタブレットやスマホなど、デバイスを変えて読む。(新鮮な気持ちで読めるから不思議です。)
- 第三者に読んでもらう。(手痛い指摘があるかもしれませんが、受け入れましょう。)
ということもしてみると尚良いでしょう。
阿部 道浩
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