「てにをは」ということばを聞いたことがありますか?これは「助詞」の昔の呼び名です。かつて、漢文を読み下していた時代に由来し、もともとは「助詞」だけでなく、自立語をサポートする単語の総称でした。
助詞は、用言や体言などの語について、
- 語と語の関係を示す
- 細かい意味を添える
この2つの働きをします。
現代では「てにをはが合わない」という慣用表現があり、助詞の使い方が不適当である場合や、そこから転じて話のつじつまが合わない場合を示す時に使います。
この慣用表現の意味が示す通り、助詞は単独では意味を持たない付属語ですが、使い方を誤ってしまうと、伝えたいことがうまく伝わらなくなってしまいます。つまり、微妙なニュアンスを伝えるには、この助詞をしっかりと使いこなす必要があるのです。
助詞の性質と分類
「付属語」と呼ばれるように、「助詞」は単独で文節をつくることはできませんが、常に自立語に伴って文節をつくります。また、「助動詞」とは異なり、活用はしません。
助詞は、働きによって以下の4種類に分けることができます。
- 格助詞
が、の、を、に、と、へ、より、から、で、や、etc
- 接続助詞
ば、ても、けれど、が、ながら、ところで、etc
- 副助詞
は、も、こそ、でも、しか、まで、ほど、など、etc
- 終助詞
か、な、や、の、ね、さ、etc
助詞は上手に使わないと、意味が伝わりにくい文章になってしまいますので、文章を書き終わった後も推敲するようにしましょう。
宮嵜 幸志
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