「で」という助詞はいろいろな用法を持っているため、さまざまな場面で使うことができます。しかし、いろいろな意味を持つがゆえに、用法が曖昧になってしまうことも。
ここでは「で」の7つの用法をご紹介しつつ、言い換えの方法についてもご紹介して参りましょう。
【1】場面を表す
会議で発言する。 → 会議において発言する。
【2】材料を表す
このイスは木で作られている。 → このイスの材料は木である。
【3】動作の主体を表す
みんなで取り組むことが重要だ。 → みんなが主体となって取り組むことが重要だ。
【4】原因を表す
高熱で学校を休んだ。 → 高熱のため学校を休んだ。
【5】状態を表す
寝不足で仕事をする。 → 寝不足の状態で仕事をする。
【6】期限を表す
半年で終わらせる。 → 半年以内に終わらせる。
【7】手段を表す
新幹線で移動する。 → 新幹線を使って移動する。
選挙で決まる。 → 選挙によって決まる。
最後に
「で」という助詞は、上記の例のようにさまざまな場面で用いることができます。
しかし、これらのすべての場面において「で」を使ってしまうと、単調な文章になってしまいます。「で」を適切に使い分け、読み手を飽きさせない文章を心がけましょう。
阿部 道浩
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