
「加工を加える」、「頭痛が痛い」のように、重複する意味の言葉を続けて使用することがあります。正しくは「加工する」、「頭痛がする」です。
このように、意味が重なる表現を用いてしまうと、文章に無駄が出て読みづらいものとなってしまいます。
文章をすっきりとさせ分かりやすくするために、意味が重なる表現でよくある間違いについて学びましょう。
【NG例1】「度に〜〜いつも」
母は、私が帰る度に結婚のことをいつも心配する。
(「度に」と「いつも」は似たような意味を持ち、2つとも用いる必要はないといえます。)
↓
母は、私が帰る度に結婚のことを心配する。
母は、私が帰ると結婚のことをいつも心配する。
【NG例2】「はっきりと明示する」
このプロジェクトの課題をはっきりと明示することが大切だ。
(「はっきりと」と「明示する」は似たような意味のため、これも2つ書く必要はないといえます。)
↓
このプロジェクトの課題を明示することが大切だ。
このプロジェクトの課題をはっきりと示すことが大切だ。
無意味な重複をなくして、すっきりとした文章にするよう心がけましょう。
阿部 道浩
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