因果関係の表現

「~のおかげ」、「~のせい」、「~のため」は因果関係、すなわち「AがBを引き起こした」という関係を表現するときに使います。

この3つ、同じような意味でいながら細かい点が異なります。正しく使い分けて、相手に誤解を与えぬよう注意しましょう。

 

結果が良いものか悪いものかが異なる……「~のおかげ」「~のせい」「~のため」の用法

「〜のおかげ」は良い結果をもたらした時に、「〜のせい」は悪い結果をもたらした時に用います。「〜のため」はどちらにも使えます。

「~のおかげ」: 原因 → 良い結果

(例)あなたの頑張りのおかげ(原因)で文化祭は成功した(良い結果)。

 

「~のせい」 : 原因 → 悪い結果

(例)太郎さんの勘違いのせい(原因)で取引先に怒られた(悪い結果)。

「~のため」 : 原因 → 良い結果 or 悪い結果

(例)

・この店は駅から近いため(原因)にいつも繁盛している(良い結果)。

・この店は駅から近いため(原因)にいつも混んでいて入れない(悪い結果)。

 

皮肉にも受け取られてしまう……「~のおかげ」「~のせい」「~のため」のその他の用法

「~のおかげ」「~のせい」「~のため」の基本的な用法は先に述べた通りですが、それ以外にも下記の用法があります。

【皮肉として使う「~のおかげ」】

本来「~のせい」を使うべきところに「~のおかげ」を使うことで皮肉を表現することができます。

(例)太郎の勘違いのおかげですべてが台無しになったよ。

 

【原因があいまいなときの「~のせい」】

原因が100%それであるということは言えないけれど、おそらくこれであろうという時には「~のせい」を用いることができます。

(例)生活が不規則なせいか、疲れがとれない。

 

【目的の「~ため」】

「~のため」は、原因だけでなく、目的を示す時にも使います。

(例)体力をつけるためにジムに通う。

「因果関係を示す」という点では同じですが、それぞれ使う場面や表す意味が異なります。注意して使い分けましょう。