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楽しいことを仕事につなげる小林ユリさん。枠にとらわれず、幅広い興味を持って、どのような内容でも執筆できるライターになるためにはどうしたら良いのか。仕事もプライベートも全力で楽しむライフスタイルや、多くの人の共感を呼ぶコツを小林さんに伝授してもらいました!

【ライター小林ユリ】
プロフィール: 学習塾講師として、文系科目を中心に指導。兼業としてライター業に勤しみ、2016年にフリーライターとして独立。女子力、美容、恋愛、インテリア、エステ、ファッション、ダイエットなどの執筆経験が豊富。整理収納アドバイザー2級、茶道裏千家初級、調剤事務管理士、ベーシックハンドトリートメントセラピスト、世界遺産検定3級の資格を持っている。

原稿料アップの理由は「読者に共感される原稿の書き方」

ー以前は塾講師をされていたそうですが、塾講師からライターになった経緯を教えてください。

中学の時から、いつか文章を書く仕事ができたらいいなって漠然と思っていました。当時は、ライターの仕事が今みたいに入りやすいものではなかったから、国語の先生とか文章に関わる仕事がしたいなって。

でも、家庭の事情で大学を辞めることになって、それでも文章に関わる仕事をしたいなと思って探していた時に、外国人に日本語を教えるボランティア活動を見つけました。そこで活動を続けていた時、塾を営んでいる方と知り合い、ご縁あって塾講師として働かせていただくことになりました。子どもたちに伝わりやすい言い方を考えながら仕事をすることで、言葉の奥深さを知りましたね。塾講師を続けていると、やっぱり文章で伝える仕事がしたいという気持ちが強くなっていったんです。そこで、塾講師をやりながら兼業でライター活動を始めました。

ーフリーライターになろうと思ったきっかけはあったのですか?

フリーライターになったきっかけは、相手が見えない読者に文章で伝えることの面白さを体験したからです。塾講師では、子供たちという見える相手に伝える仕事だったので、見えない相手に伝える仕事に集中してみたいなって。少しずつお仕事をもらえるようになって、原稿料も上がってきたので、フリーとして独立しました。

 

ー現在、単価の良い仕事をもらえるようになったとのことですが、その理由はなんだと思いますか?

多くの女性に共感を持ってもらえるような記事の書き方をしているところだと思います。実は私、そんなに女子力高い方じゃないんです(笑)。でも、日常生活の中でおもしろそうと思ったことから身近なネタを見つけて書くことで、多くの人の共感を呼んで、編集者の方に人気が高いって褒めてもらえるところから単価が上がってきました。

ー共感される記事の書き方とはどのようなものですか?

女性目線の記事を書いているので、柔らかい文章になるように意識しています。共感を呼ぶような語りかけの文体だったり、さっぱりした文体だったり…対象となる読者によって、文体を変えています。例えば、「〜です」と言い切るよりは「〜ですよね」って語りかけた方が読者に訴求ポイントとして伝わりやすいかなとか。些細なことですが、大切なことだと思っています。

自分の趣味や興味を執筆ジャンルにつなげる

 

ー専門としている分野はありますか?

特に専門としている分野はないですが、得意なのは恋愛や美容、整理収納の分野です。

ーそれらは、どのような経緯で得意になったのでしょうか?

最初、ネタを見つけやすい恋愛から書き始めたのをきっかけに得意になっていきました。恋愛って需要が多くて、ニーズがあるなって思って。
整理収納については、もともと整理するのが苦手だったのですが、歳を重ねてきたので、ちゃんとできるようになろうかなって思ったことをきっかけに勉強を始めて、整理収納アドバイザー2級の資格を取得しました。

ー整理収納アドバイザーのほかにも、茶道裏千家や調剤事務管理士、ベーシックハンドトリートメントセラピスト、世界遺産検定など、たくさんの資格を取得されていますよね?

はい。何かの役に立つかもって思ったのがきっかけです。世界遺産検定は塾講師の時に、授業で子ども達に裏話ができたらいいなと思って取得しました。茶道は部活でやっていたことから、ハンドトリートメントは当時お付き合いしていた人が毎日仕事で疲れていたので、何かできることはないかなって思って。楽しいことや興味があることに付随させて資格を取っていました。結果として仕事に繋がっているものもありますね!

ー得意分野の最新情報はどのように取得されていますか?

外に出て、人から新鮮な情報を得るようにしています。例えば、ネイリストさんってトレンドに敏感だから、ネイルサロンに行きながら情報収集したり。そのほかにも、ショップを巡って、店員さんに聞いたりとかもしますね。整理収納に関しては、そんなに変わらないので、書きやすいです。

ー変わらないということはネタに行き詰まったりしませんか?

そうですね。新しいアイテムが出たりすることもあるんですけど、どうしても行き詰まった時は、書き方の視点を変えることを意識しています。

ライターという仕事の楽しさや苦労とは?

ーライター業のやりがいはどのような時に感じますか?

やっぱり編集さんに「いい記事だったよ!」「PV数が良かったよ!」って直接言ってもらえる時とか、その記事をご覧いただいて、新しい会社から仕事が入ってきた時はすごくうれしいです。認めてもらえた!って感じがしますね。

ー逆にこれまでに大変だったことを教えてください。

こだわりのあるサロンのオーナーさんをインタビューする時に、苦労しましたね。どう質問したら気持ちよく答えてくれるかなって考えたりして。職人気質な方が多く、質問内容によっては気分を害してしまう場合もあります。そうした中でもインタビューをこなす術を、どんどん磨いていきましたね(笑)。

ー仕事を獲得する上での苦労はありますか?

ライターになりたての頃は、ネットでライターを募集しているところを調べて、手当たり次第にサンプル記事を送ったりしていました。サンプル記事だけで何十本も書いたと思います。採用された会社の仕事をしていく間に、人との関わりの中から少しずつ仕事が増えるようになりました。私は本当に周りの人に恵まれていて、苦労して仕事を獲得している感覚はないんです。友人、知り合いから仕事が広がっていくことも多いので、本当にありがたいと思っています。

「プライベートを充実させれば、仕事も充実する!」自分に合った仕事に巡り合うために意識すること

 

ープライベートではどのような生活をされていますか?

プライベートと仕事は分けていないです。日常の中で常にネタ探しをしていて、逆に完全に仕事を休む時間を取ったらライター業に戻れなくなっちゃう気がしています。企画を出すためにも刺激が欲しいので、積極的に外出するようにしていますね。プライベートが充実していれば、仕事も充実すると思うんです。楽しんでできる範囲で仕事ができたらいいなって思っています。

ー忙しい中で時間を有効活用するコツがあれば教えてください。

電車の移動時間にiPadを使って恋愛コラムなどを書いていますね。スマホで友達に送る感覚で楽しく作れるので有効だと思っています。

ー忙しすぎて追い込まれた時にはどうしていますか?

追い込まれた時は一度仕事から離れます。無理して仕事しても良い記事はできません。パソコンの前にいないで、何か違うことをして時間をおきます。母とランチしたり、買い物に出かけたり。

ーこれからどのようなライターとして活躍していきたいですか?

専門知識がないので、なんでも書けるライターになりたいと思っています。編集者さんが誰に頼もうか悩んでいるような案件でも、あの人に任せておけば安心だって思ってもらえるようなライターになりたいです。フットワークが軽いので、疲れていてもやりたかったらやるし、いろんな経験が仕事に活かせたらいいなと。

ー最後にこれからライターを目指す人に一言お願いします。

何事も楽しんでやるのが一番です!興味の対象を増やして、自分が楽しめれば引きのあるものに巡り合うものだと思います。

ライターにオススメしたい著書

『ミッキーマウス 幸せを呼ぶ言葉 アラン「幸福論」笑顔の方法』アラン
ライターになりたての時の不安を解消してくれる本です。頭がパンパンになっている時でも、文章が短くて頭に入ってきやすいので、リフレッシュもできてオススメです。

撮影:@miya___miya

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YOSCA

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