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4種類の助詞

  • 格助詞(並立助詞、準体助詞もこれに含みます)
  • 接続助詞
  • 副助詞(係助詞もこれに含みます)
  • 終助詞(間投助詞もこれに含みます)

このうち「格助詞」と「接続助詞」については、以前ご紹介しました。(→4つの助詞(その1 格助詞・接続助詞)

今回は「副助詞」と「終助詞」について、例を交えてご紹介します。

 

副助詞

「副助詞」は体言や用言に限らず、いろいろな語について意味を添えるはたらきをします。

「副助詞」が示す意味は、

  • 強調する
  • 他と区別して、特に取り上げる
  • 他を類推させる
  • 同類であることを示す
  • 限定する
  • 程度を示す
  • 例示する
  • 並立を示す

など、様々です。

以下に代表的な「副助詞」の用法を例示します。

(例)

  1. 風呂入った。(特に取り上げている)
  2. 風呂入った。(並立)

 

1の例文だと、風呂には入ったがそれ以外のことはしていない、というような意味になります。それに対して2の例文が使われるのは、風呂以外のこともしているというときです。「風呂も入った。歯も磨いた。布団も敷いた。あとは寝るだけだ。」などと、風呂以外に何をしたのかを同時に並べて示さないと不自然になるので気をつけましょう。

このように、どちらの場合も「風呂に入った」という事実は変わらないのですが、どの副助詞を用いるかによって「風呂以外のこと」をどうしたかが異なるわけです。文章の流れをスムーズにするために、適切な副助詞を選ぶようにしましょう。

その他には「ばかり」「だけ」「くらい」「しか」などが副助詞に分類されます。「など」も副助詞です。

 

終助詞

「終助詞」は文の終わりや文節の切れ目について、いろいろな意味を添えるはたらきをします。

主に、

  • 疑問
  • 反語
  • 禁止
  • 感動
  • 念押し
  • 呼びかけ
  • 断定

などを示します。

(例)

  1.  口笛を吹く。(禁止)
  2.  今日は給料日だ。(念押し)

その他、「かしら」「の」「わ」など、主に女性の話し言葉で語尾に見られる助詞が終助詞に含まれます。全体的に口語で使われることが多く、実用的な文章を書くときに使うのは疑問・反語・勧誘などを示す「か」ぐらいかもしれませんが、いつでも応用できるように頭に入れておきましょう。

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宮嵜 幸志

株式会社YOSCA 代表取締役 http://yosca.jp/ 東京都生まれ。前職のWEBマーケティング会社にて百を越えるWEBサイトを制作。さらに、数千のWEBサイトの制作指揮を行う。そこで得たWEBライティングの知見を活かし、現在は記事制作代行事業を展開中。また、フリーライターの養成にも力を入れ、執筆スキル向上のサポートなどを行っている。趣味はバスケットボール、読書、海外旅行。