
副詞とは何でしょうか?
「副詞」は、他の文節を修飾し、意味を詳細に定める単語です。いずれも自立語で活用はありません。この「副詞」を上手に使うことで、文の意味が明確になったり、文全体の表現をゆたかにできます。
副詞の種類とその働き
「副詞」は、状態・程度・呼応の3つに分類されます。
・状態
主に動詞を含んだ文節を修飾します。動作や作用の状態を表すものです。
(例)いきなり現れる。
擬音語や擬態語もこの状態に含まれます。
(例)お腹がゴロゴロと鳴る。
・程度
主として用言の文節を修飾します。物事の性質や状態などの程度を示し、意味を定める役割を果たします。
(例)かなり寒くなってきた。
さらに、体言や副詞も修飾することがあります。
(例)もっとゆっくり話してください。
・呼応
疑問や反語などの言い方と呼応し、受ける文節に特別な言い方を求めます。
(例1)なぜそんなことをするのか。(赤字が副詞、青字が呼応した言い方)
(例2)まるで別世界のような話。
副詞の特別な働き
「副詞」には例外的な用い方もあります。「副詞」は主に用言を修飾しますが、「の」を伴うことで連体修飾語になります。
(例)しばらくの間、休みを取る。(しばらく→副詞、間→体言)
ほかにも、「だ」や「です」を伴うことで、述語にもできます。
(例)オリンピックまでもうすぐだ。(もうすぐ→副詞)
様々な使い方があり、文章の内容を読み手に伝わりやすくする働きがあるので、上手に使いこなしましょう。
宮嵜 幸志
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