日本語の文法

日本語の文法を覚えていますか

文法とは

文法とはなんでしょうか?私たちは物事を伝えようとするとき、「ことば」を用います。それは文字だったり、音声だったりします。

その「ことば」には必ず決まった法則があります。それが「文法」なのです。この文法があることで、私たちは伝えたいことを正確に伝えることができます。

口語と文語

普段意識することは少ないかもしれませんが、言語には、「口語」と「文語」があります。簡単に言うと、「口語」は話し言葉で「文語」は書き言葉です。

例えば、相手の会社を表現する「御社」と「貴社」にも使いわけがあります。一般的に、「御社」は話し言葉で「貴社」は書き言葉です。

文法をおさらい

文章を書く機会は日常生活でもあふれています。SNSサイト、メール、報告書など様々な場面で文章を書きます。その時、言葉遣いや文法を正しく用いないと、意図したことが正確に伝わりません。

普段、使い慣れた日本語で会話をする分には困ることは多くありません。しかし、文章を書くとなるとなかなか難しくありませんか?

そこでこの機会に日本語の文法を整理して復習してみてはどうでしょうか?

ことばの単位と文の組み立て方

ことばの単位を復習

日本語の文法を考える時には、「文節」が重要です。「文節」とはことばの単位のひとつで、意味がわかる範囲の最も短い区切りのことを言います。最初に文法を教わるときには、「『ネ』や『サ』を入れても不自然にならないところが文節の区切りである」と言われています。

例えば、

「日本語の文法を考えるときには、『文節』が重要です」という文章であれば、

「日本語のネ、文法をネ、考えるときにはサ、『文節』がネ、重要ですネ」と区切ることができ、5つの文節で文が構成されていることがわかります。

ことばの単位を単位の大きい順に並べると、

  •  文章
  •  文(「。」から「。」まで)
  •  文節
  •  単語(ことばの最小単位)

このようにおおまかに分けることができます。

文の組み立て

ひとつの文は、

  1. 主語
  2. 述語
  3. 修飾語
  4. 接続語
  5. 独立語

から成り立っています。これらの文の成分が1つの文節ではなく、複数の文節から構成されている場合は、主部と言ったり、述部と言ったりもします。

複雑な文になればなるほど、文の成分が増え、文節も増えます。しかし、言い換えると、どんなに複雑な文でも、この5つの成分しかないのです。

(例)

  •  今日は寒い(「今日は」が主語、「寒い」が述語)
  •  ライターは記事を執筆する人だ。(「ライターは」が主語、「記事を執筆する人だ」が述部)

単語の種類その1 ~品詞・自立語と付属語~

品詞・自立語と付属語

品詞

ことばの最小単位である「単語」にはいくつかの種類があります。まず、「自立語」か「付属語」に分類されます。そして、活用(単語の最後の部分が変化するか)があるかないかによってさらに細かく分けることができます。

それらの分類された単語の集まりを「品詞」と呼びます。品詞は全部で10種類です。

【自立語】

 (活用がない)

  • 名詞
  • 副詞
  • 連体詞
  • 接続詞
  • 感動詞

 (活用がある)

  • 動詞
  • 形容詞
  • 形容動詞
【付属語】

 (活用がない)

  • 助詞

 (活用がある)

  • 助動詞

品詞の補足

上記の通り、品詞分類すると10種類になります。しかし、「名詞」に含まれる「代名詞」を分けて、品詞を11種類とする場合もあります。

また、「名詞」を「体言」、「動詞」「形容詞」「形容動詞」を「用言」と呼ぶこともあります。

同じ意味の単語でも、使い方によっては品詞が異なります。

(例)

  • 「今日は寒い」の「寒い」は形容詞
  • 「今日の寒さはこたえる」の「寒さ」は名詞

 

自立語と付属語

「品詞」というものを確認しました。ご覧のとおり、品詞分類の中でも、まず「自立語」と「付属語」と大きく分けることができます。

「自立語」と「付属語」には明確な定義があります。「自立語」は1単語で1文節をつくることができる単語、「付属語」は自立語と一緒でなければ1文節をつくることができない単語です。例えば、「ペンよりも強い」という文であれば、黒字が「自立語」、赤字の部分が「付属語」です。

 単語の種類その2 ~指示語~

指示語

指示語とは

「こそあど」というキーワードを聞いたことがありますか?これらがまさに「指示語」です。物事、性質、状態などを指し示すことばです。

指示語は4つに区別できます。カッコ内はヨミガナです。

  • 近称(キンショウ)「れ」 自分に近いもの
  • 中称(チュウショウ)「れ」 相手に近いもの
  • 遠称(エンショウ)「れ」 自分からも相手からも遠いもの
  • 不定称(フテイショウ)「れ」 遠いか近いかが定まっていないもの

これらの頭文字をとって「こそあど」ことばと言うのです。

例えば、母子の会話で

  母「ちょっとそれとってくれない??」

  子「どれ?」

などという会話はよくありますよね?このとき、母は子どもの近くにある物をとって欲しいのですが、子はどこにあるかわからない状態です。

また、指示語には

  • 名詞
  • 形容動詞
  • 副詞
  • 連体詞

があります。

 

指示代名詞

名詞の指示語は、特に「指示代名詞」とよばれ、物事・場所・方向を指し示す場合に使います。以下のように使い分けます。

  • 物事

  これ・それ・あれ・どれ

  • 場所

  ここ・そこ・あそこ・どこ

  • 方向

  こちら(こっち)・そちら(そっち)・あちら(あっち)・どちら(どっち)

 

形容動詞

形容動詞の指示語は、性質や状態を指し示します。「こんなだ」「そんなだ」「あんなだ」「どんなだ」の4つです。

(例)

  どんなものが食べたいの?

  そんなのは絶対に嘘だ!

 

副詞

指示語の副詞も形容動詞と同様で、性質や状態を指し示します。「こう」「そう」「ああ」「どう」の4つです。

(例)

  ああ言えば、こう言う

  どういうつもりだ?

 

連体詞

指示語の連体詞は物事を指し示します。「この」「その」「あの」「どの」の4つです。

(例)

  あの車はカッコイイ

  その話はまゆつばものだ

 

文の種類 ~意味上の分類と構造上の分類~

文の種類

文は意味による分類と、構造によって分類することができます。

  1. 意味上の分類
    1. 平叙文
    2. 疑問文
    3. 感動文
    4. 命令文
  2. 構造上の分類
    1. 単文
    2. 複文
    3. 重文

このようにそれぞれ分類することができます。以下で詳細を見ていきましょう。

 

意味上の分類

文を意味上で分類すると、4つに分けることができます。それぞれを解説していきましょう。

A.平叙文
平叙文は、断定や推量などの意味を述べる文です。言い切りの文節が用言・助動詞の終止形になっているのが一般的です。
(例) 私はYOSCAのライターだ。

B.疑問文
疑問文は、疑問や反語の意味を述べる文です。言い切りの文節は助詞の「か」で終わるの が一般的です。
(例) 今日は何曜日ですか。
だれがあなたに從うものか。

C.感動文
感動文は、文字通り感動の意味を述べる文です。感動詞を伴うことが多く、感動の意味をあらわす助詞を伴います。
(例) ああ、今日はあついなあ。

D.命令文
命令文は、命令・禁止・願望の意味を述べる文です。言い切りの文節が命令形で終わったり、禁止をあらわす助詞の「な」で終わります。

(例) 廊下を走るな。

電気を消してください

構造上の分類

文を構造によって分類すると3つに分けることができます。特に主・述の関係を基準に分類されています。

A.単文
単文は、主・述の関係が1回だけで成り立っている文のことです。
(例) 私はYOSCAのライターだ

B.複文
複文は、主・述の関係が複数回あり、並立の関係にない文のことです。
(例) 私がYOSCAのライターになったのは、昨年末のことです。
「私がYOSCAのらいたーになったのは」までが主部、「昨年末のことです」が述部

C.重文
重文は、主・述の関係が複数回あり、それが並立している文のことです。
(例) 父は医者で、母は弁護士だ

 

日本語の文法を一通りまとめて解説していきました。文法を覚えたからといって、上手な文章が書ける訳ではありませんが、文法を理解していないと正しい日本語が書けません。基本を理解して執筆に活かしていってください。